『李毛異同』
『三国志演義』にはバリエーションがあります。
日本では二種類、通称「李卓吾本」と「毛宗崗本」が、今なお読まれ続けております。
これらの記事では、その両者の違いを比較し、またそれが現代の『演義』読者に与えている影響について考えます。
↓もくじ↓
◆はじめに
「李本」と「毛本」について。
4.銅臭宰相 (第2回)
毛本が削った彼らのエピソード。
7.諸侯十八鎮の紹介 (第5回)
李本までにはあった諸侯十八鎮の紹介文。
9.蔡邕を辟紹する (第4回)
毛本が新たに挿入したエピソードと、それに合わせた周辺の訂正。
10.董卓が三公諸侯を任じる (第4回)
上記蔡邕の登用シーンにより削除されてしまった伏線。
13.郿塢に侍らせる (第8回)
どっちの郿塢が(゚∀゚)イイ!
15.「呂」旗を掲げる道士 (第9回)
毛宗崗がちょっと一工夫した暗号について。
18.种拂の最期 (第9回)
毛本では見れない种拂の最期について。
23.李傕、帯剣する内侍に慄く (第13回)
毛本が必要以上に文章を削ったため、意味が通らなくなってしまった場面。
24.呂布が劉備の家族を保護する (第14回)
27.泣かずに魏延を焼き殺す(第103回)
28.赤壁直前、馬騰はどこにいた?(第48回)
馬超一族を宣揚するための、毛本の細やかな改変。